注文住宅でトラブルを回避するには

契約書に、着工日と引き渡し日はあらかじめ記載されています。本来なら期日通りに作業を終了しなくてはなりませんが、天候や天災などの影響でスケジュールが後ろ倒しになることも多々あります。

特に物流の拠点が天災に見舞われると、必要な資材が運搬されてこなくなり工期にズレが生じやすいです。

図面通りに仕上がるはずの家が、実際に建ってみると異なっている点がある…というトラブルは、あってはいけないトラブルの１つです。そもそも、施主の合意がなければ図面を勝手に変更することは禁止されていますが、悪徳業者や現場としっかり打ち合わせができないハウスメーカー・工務店では起こりやすいトラブルです。

家の建設は、近隣にも少なからず影響が出ます。特に現場が整理整頓されていない、工事時間が守られていない、など配慮に欠けているというクレームが入り、近隣とトラブルに発展するケースが多いです。

工期の遅れにはいくつか原因がありますが、施工会社に原因がある場合は工事延長に伴って発生した諸費用の請求を検討しましょう。工事中の仮住まい費用なども含むことができます。

仕上がりが図面と異なっているというトラブルは、施工会社側の施工ミスです。契約書を確認し、対応についてよくわからない、記載されていないというときは第三者検査機関や法律の専門家に相談しましょう。

近隣からの苦情が発生している場合は、施工会社に対応してもらうのがよいでしょう。作業員のマナー・ルール違反が原因の場合は、現場監督をきちんと行ってもらう、作業員へ注意してもらうという対応を依頼します。

担当者としっかりとコミュニケーションをとるように意識するだけで、トラブルが回避しやすいです。気になる点があっても、きっとわかってくれているだろう…と安易に任せてしまうのは危険です。引っかかる部分が少しでもあれば、その都度担当者に連絡を取って確認しましょう。施工が進んでからでは修正しづらい部分も、早く確認して早く対処できれば問題なく工事が進められるケースも多いです。

注文住宅に関する知識が全くないままだと、夢や理想だけが膨らんでしまって実際の仕上がりが理想通りにならず、結果的にトラブルになる…というケースもあります。ある程度知識があるだけで打ち合わせがスムーズになり、仕上がりイメージが理想と異なっていた…というミスマッチも防げます。

ハウスメーカーや工務店が行ってくれる挨拶ですが、やはりどんな人が施主なのかが知りたい、という人も多いです。どんな人が住むのかわからない家だと、小さなことでも気になってクレームにつながりやすいです。自己紹介と完成予定日などを伝え、迷惑をかけてしまう可能性がある、という内容を伝えておきましょう。